博物学の泰斗・荒俣宏の『世界大博物図鑑 蟲類』三分冊(その1)。実在の生物ばかりでなく、空想動物、偽造動物、怪物、妖怪、バケモノにいたるまで、博物学のテーマとなった事実と幻想の生き物を網羅し、未公開だった驚くべき博物画をフルカラーで収録した大図鑑シリーズ。この巻には人体寄生虫、環形動物、有爪動物、緩歩動物、節足動物、甲殻類、倍脚類、唇脚類、昆虫類の一部を収録。古代から現代にいたるまで人と生きものの秘密に迫った多くの書物から、生物の名の由来、博物誌、発見史、絶滅記録、神話・伝説、民話・伝承、ことわざ、天気予知、美術、文学などを抜粋、集大成した。同時に、18~19世紀ヨーロッパで制作された黄金期の傑作博物画を1巻平均約1,000点収載。科学的には今日誤りとされる情報や伝承にも価値を認めた編集方針をとる。今日、類書を求めることができない奇書である。※平凡社刊行の『世界大博物図鑑』第1巻を分冊しております。